結論:どれを選ぶべきか
先に結論を言います。無料で使える人数の広さ・コスパのバランスを重視するなら、まずZoho CRMの無料プラン(3ユーザーまで)から始めてください。HubSpotの無料プランは2名まで、Salesforceの新設プラン「Free Suite」も2名までのため、3名で使いたい場合はZohoが唯一の無料の選択肢になります。
※ 価格は2026年8月6日に公式サイトで確認した情報です(すべて税抜)。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
✓ Zohoをおすすめする人
- 3名以下でまず試したい(3名なら無料でカバーできるのはZohoだけ)/有料化してもコストを抑えたい/AI予測やワークフロー自動化を使いたい
✗ Zohoが必須ではない人
- 1〜2名で、マーケティング機能まで一体で使いたい場合はHubSpotも選択肢です
料金・機能比較表
| CRMツール | 無料プラン | 最安料金(年払い) | 日本語 | 小規模向け | AI機能 |
|---|---|---|---|---|---|
| Zoho CRM | ✔ 3名まで | 1,760円/月〜 | ✔ 日本法人 | ✔ | ✔ |
| HubSpot CRM | ✔ 2名まで | 要確認(Hub製品ごとに変動) | ✔ | ✔ | ✔ |
| kintone | 30日トライアル | 1,000円/月〜※最低10ユーザーから | ✔ 国産 | ✗ 最低10名〜 | △ |
| Salesforce | ✔ 2名まで(Free Suite) | 3,000円/月〜 | ✔ | △ 有料は過剰 | ✔ |
🗓 価格確認日:2026年8月6日(Zoho公式・HubSpot公式・Salesforce公式で確認・すべて税抜)。変更の可能性があるため最新は公式でご確認ください。HubSpotは製品(Hub)ごとに料金体系が複雑なため、詳細は公式サイトでご確認ください。
Zoho CRM
同価格帯で最も多機能なCRMです。年間契約で月1,760円〜(ユーザーごと)から、AI予測(Zia)・ワークフロー自動化・豊富なAPI連携が使えます。3ユーザーまで無料で使えるため、チームで試してから本格導入を判断できます。これはHubSpot(2名まで)・Salesforce Free Suite(2名まで)よりも広い無料枠です。日本法人があり、日本語サポートも充実しています。
| プラン | 年間契約(月あたり) | 月間契約 |
|---|---|---|
| 無料 | 3ユーザーまで無料 | |
| スタンダード | 1,760円/ユーザー | 2,520円/ユーザー |
| プロフェッショナル | 3,260円/ユーザー | 4,960円/ユーザー |
| エンタープライズ | 5,660円/ユーザー | 7,080円/ユーザー |
🗓 価格確認日:2026年8月6日(Zoho公式サイトで確認・すべて税抜)。
有料プランの15日間無料トライアルは、期間終了後に自動的に無料プラン(3ユーザーまで)に移行します。クレジットカード情報なしで試せるため、「うっかり課金される」心配なく有料機能を試せます。
HubSpot CRM
顧客管理・商談管理・メール送信・パイプライン管理を永続無料で使えます。「ユーザー数無制限」と紹介されることがありますが、これは古い情報で、現在は最大2名までという条件です。UIがシンプルで、ITリテラシーが高くない営業担当でも当日から使いこなせます。
Salesforce
世界シェアNo.1のCRMです。2025年末に無料プラン「Free Suite」が新設されましたが、最大2ユーザーまでと機能も限定的なため、実務で本格運用するには結局有料プランの検討が必要になるケースがほとんどです。有料のStarter Suiteは月3,000円〜という費用に加え、専任のSalesforce管理者が必要なほど設定が複雑です。100名以下の中小企業にはほぼ過剰スペックになります。
Free Suiteは2名までしか使えないため、3名以上のチームでは結局有料プランが必要になります。有料プランは設定・カスタマイズに数ヶ月かかり、結局誰も使わなくなるケースが非常に多いです。Salesforce管理者の採用・育成コストも含めると、中小企業には想定外の負担になります。
kintone
サイボウズが提供する国産の業務アプリ構築ツールです。「CRMのテンプレート」を使えばノーコードで顧客管理が始められます。自社の業務フローに合わせてフィールド・アプリを自由に構築できる点が最大の強みです。導入支援パートナーも全国に豊富です。
kintoneはライトコース1,000円/月・スタンダードコース1,800円/月(いずれも1ユーザーあたり)ですが、2024年11月の価格改定により最低契約人数が10ユーザーからになりました。実際に3〜4名で使う場合でも、最低月額はライトコースで10,000円〜、スタンダードコースで18,000円〜が実質のラインです。少人数のチーム・個人事業主は契約できないため、HubSpotの無料プランやZoho CRMの無料プラン(3名まで)を検討してください。
調べてわかったこと
Zoho CRMについて:2026年の価格改定でスタンダードプランが月1,760円になりましたが、依然として同価格帯では機能の広さが際立っています。無料プランが3名まで使える点も、HubSpot・Salesforce Free Suiteの2名までと比べて明確な強みです。特に15日間トライアルが自動的に無料プランへ戻る設計は、「うっかり課金」を心配せず有料機能を試せる点で評価できます。
HubSpotについて:「永続無料・ユーザー無制限」という情報が今も広く出回っていますが、現在は最大2名までとなっており、3名目以降は有料プランへの移行が必要です。有料プランは製品(Hub)ごとの料金体系が複雑で、見積もりが分かりにくい点も注意が必要です。
Salesforceについて:2025年末の無料プラン「Free Suite」新設は大きな方針転換ですが、2名までという制限と機能の限定性を踏まえると、中小企業の実用的な選択肢としてはやはりZoho・HubSpotに分があります。使いこなすためのコスト(人・時間・お金)が中小企業には重すぎるという評価は、有料プランに関しては変わっていません。
よくある失敗パターン
HubSpotの無料プランは現在最大2名までです。古い情報のまま3名以上のチームで導入を検討すると、3人目の追加時に有料プランが必要になり想定外の出費が発生します。3名で無料利用したい場合は、先にZoho CRMの無料プラン(3名まで)を検討してください。
「シェアNo.1だから安心」という理由でSalesforceを選ぶのは中小企業では危険です。2025年末に無料プランができたとはいえ2名までのため、3名以上では結局有料プランが必要になります。費用・設定の複雑さ・専任担当者の必要性を含めたトータルコストがZoho・HubSpotの数倍になるケースがあります。
どのCRMを選んでも、現場の営業担当が毎日入力しなければ機能しません。「管理職が決めて現場が使わない」パターンを防ぐために、導入前に現場の意見を聞いてからツールを選んでください。
Zohoは4人目から必ず有料、HubSpotは3人目から必ず有料です。導入前に無料プランの人数上限・機能上限を確認してから使い始めてください。
規模別の選び方まとめ
- 1〜3名:Zoho CRM無料プランから始める(3名なら無料でカバーできるのはZohoだけ)
- 4〜50名・コスパ重視:Zoho CRM(有料プランへの移行前提)
- 1〜2名・マーケ機能重視で永続無料を試したい:HubSpot
- 10〜100名・国産希望:kintone(最低契約10ユーザー〜、導入支援パートナーと一緒に)
- 100名以上・大規模:Salesforce(専任担当者必須)
① Zoho CRM無料プラン(3名まで)で試す → ② 4人目以降が必要になったら有料プランかHubSpotを比較 → ③ 国産サポートが必要ならkintoneを検討。この順番が最もリスクが低いです。
Excelからの移行タイミング
「Excelで十分では?」という声をよく聞きます。顧客数が少ない段階ではExcelで問題ありません。ただし以下に当てはまってきたら、CRMへの移行を検討してください。
- 顧客数が50件を超えてきた
- 複数人で顧客情報を共有・更新する必要が出てきた
- メール送信の履歴を顧客ごとに管理したい
- 商談の進捗を可視化してチームで共有したい
- 担当者が変わったときの引き継ぎに手間がかかる
Zoho CRM・HubSpotともにCSVインポート機能があります。ExcelのデータをCSVで書き出し、列のマッピングを設定するだけで一括移行できます。技術的な知識は不要で、30分程度で移行できます。
よくある質問
- 3ユーザーまで永久無料(HubSpot・Salesforce Free Suiteより1名分広い)
- 15日間トライアル後は自動で無料プランに戻る(自動課金なし)
- 同価格帯で最多機能・AI予測(Zia)搭載
- 有料 月1,760円〜(年払い・ユーザーごと)