Slackとは?特徴と向いているチーム
Slackはビジネス向けのチャットツールです。メールに比べて返信が早く、話題ごとに「チャンネル」という部屋を作って会話を整理できる点が最大の特徴です。
もともとIT・スタートアップ企業での採用が多かったツールですが、2026年時点では業種を問わず幅広い企業で使われています。特に外部サービスとの連携機能が豊富で、GoogleカレンダーやAsana、make.comなどと組み合わせて使いたい場合に向いています。
- 向いている:外部ツールとの連携を活用したい/リモートワークが多い/IT慣れしたメンバーが多い
- 向いていない:ITツールに不慣れなメンバーが多い(→ ChatworkやTeamsのほうが定着しやすいケースあり)
- 向いていない:過去のやり取りを頻繁に参照する業務(→ 無料プランは90日しか履歴が残りません)
登録・ワークスペースの作成
アカウント登録からチームで使い始めるまでの手順を順番に説明します。慣れた方なら10〜15分で完了できます。
slack.com を開いて「Slackを無料で試す」をクリックします。会社のメールアドレスを入力すると確認コードが届くので、コードを入力して名前とパスワードを設定します。
「ワークスペースを作成する」→ 会社名・ワークスペース名を入力(例:ToolCompass)→ 最初のチャンネル名を入力(例:general)→ 作成完了。
登録からワークスペース作成まで、迷わずに完了するまでのクリック数は約10回でした。画面の誘導がわかりやすく、ITツールに不慣れな方でも登録自体は問題なく進められる設計です。
ただし、登録直後の画面は情報量が多く「次に何をすればいいか」がわかりにくいと感じました。まず左サイドバーにある「#general」チャンネルをクリックして、メッセージを1件送ってみるところから始めると感覚がつかみやすいです。
チャンネルの作成と設計のコツ
チャンネルは「話題ごとの部屋」です。適切に設計しておくことで、「あの話どこに書いたっけ」という状況を防げます。
左サイドバーの「チャンネルを追加する」→「チャンネルを作成する」→ チャンネル名・説明・公開 or 非公開を選択 → 「作成する」。
最初に作っておくべきチャンネル構成
チャンネルが多すぎると確認が追いつかなくなります。最初は最低限の構成から始めて、必要に応じて追加するのがおすすめです。
- #general:全体への連絡。重要なお知らせや会社全体の情報を流す場所
- #random:雑談用。業務外の話題を#generalに混ぜないためのチャンネル
- #部署名 or チーム名:営業・開発・バックオフィスなど、業務連絡はここに
- #プロジェクト名:特定の案件や期間限定の作業はプロジェクト単位でチャンネルを作ると整理しやすい
「細かく分けたほうが整理できる」と思って最初から10〜20個作ると、どのチャンネルに書けばいいかわからなくなります。最初は4〜6個に絞り、運用しながら必要なものを追加する方針がうまくいきやすいです。
メンバーを招待する
左サイドバーの「メンバーを招待する」→ 招待したいメンバーのメールアドレスを入力 → 招待メールが届き、相手が承認するとワークスペースに参加できます。
招待メールを送る前に、チャンネル構成とチャンネルの使い方ルール(#generalには何を書くか、など)を簡単に決めておくと、メンバーが参加したときに「どこに書けばいいかわからない」という混乱が起きにくいです。Slackの運用ルールをメモした投稿を#generalに先に書いておくのも効果的です。
メッセージの基本操作
Slackで日常的に使う操作をまとめます。覚えておくと便利なショートカットも含めて紹介します。
| 操作 | 方法 | 補足 |
|---|---|---|
| メッセージ送信 | テキスト入力 → Enter | Shift+Enterで改行 |
| 特定の人に宛てる | @名前 と入力 | 相手に通知が届く |
| チャンネル全員に通知 | @channel または @here | @hereはオンラインのみに通知 |
| スレッドで返信 | メッセージ右上の「返信」 | 会話を本流に混ぜないために便利 |
| 絵文字リアクション | メッセージにカーソルを当てて😊 | 「確認しました」の代わりに使える |
| ファイル送信 | クリップアイコン or ドラッグ&ドロップ | 画像・PDF・Officeファイルに対応 |
| メッセージを検索 | 上部の検索バーで検索 | 無料プランは90日以内の履歴のみ対象 |
チャンネルに直接返信を書き続けると、複数の会話が混在して読みにくくなります。「特定のメッセージに返信するときはスレッドを使う」とチーム内で決めておくだけで、チャンネルの流れがぐっと整理されます。
よくあるつまずきポイント
Slackを導入したチームでよく起きる問題と、その対処法をまとめます。
デフォルト設定のままだと、参加しているすべてのチャンネルの通知が届きます。メンバーが増えるにつれて通知が増え、「Slackが鳴りすぎて仕事に集中できない」という声が出やすいです。
対処法:通知を受け取るチャンネルを@メンションのみに絞る設定(「通知の環境設定」から変更可)か、業務時間外は「おやすみモード」をオンにしておくと落ち着きます。
チャンネルが増えすぎると「あの情報どこに書いた?」が増えます。無料プランでは検索できるのが過去90日分のみという制限もあります。
対処法:重要な決定事項や共有情報は、専用の「ピン留め」機能でチャンネルに固定しておくと見つけやすくなります。また、大事な情報はNotionなど別のドキュメントツールに転記しておくのが現実的です。
Slackにはメールのような「既読にする」機能がなく、確認したかどうかが自分にしかわかりません。「見たつもりで返信していなかった」が起きやすいです。
対処法:確認したメッセージには絵文字リアクション(👀や✅など)をつける運用ルールを決めておくと、チーム全員が確認状況を把握しやすくなります。
無料プランの制限と有料プランの違い
小規模チームで使い始めるなら無料プランで十分なケースがほとんどです。ただし以下の制限は事前に把握しておいてください。
※ 価格・プラン内容は記事確認時点の情報です。最新情報はSlack公式サイトでご確認ください。
| 項目 | 無料プラン | Pro(¥925/人/月〜) |
|---|---|---|
| メッセージ履歴 | 直近90日分のみ | 無制限 |
| 連携アプリ数 | 10個まで | 無制限 |
| ビデオ・音声通話 | 1対1のみ | グループ通話可 |
| ファイルストレージ | 5GB/ワークスペース | 10GB/ユーザー |
| ユーザー数 | 無制限 | 無制限 |
| ゲストアカウント | なし | あり(有料) |
- 90日以上前のメッセージを検索・参照することが増えてきた
- 連携したいツールが10個を超えてきた
- グループでのビデオ通話をSlack内で完結させたい
- 社外の取引先をゲストとして招待したい
Teams・Chatworkとの使い分け
「SlackとTeamsどちらがいいか」という質問をよく受けます。正直なところ、どちらでもチャット機能としての基本は変わりません。以下の観点で選ぶのが現実的です。
| ツール | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|
| Slack | 外部ツールとの連携を活用したい/エンジニア・IT系のチーム | 無料プランは90日制限あり。UIに慣れるまで少し時間がかかる |
| Microsoft Teams | Microsoft 365(Word・Excel・Teams)をすでに使っている | 機能が多い分、最初の設定が複雑に感じやすい |
| Chatwork | 国産で日本語サポートが欲しい/ITに不慣れなメンバーが多い | 外部ツール連携はSlackより少なめ |
すでにMicrosoft 365を導入している企業なら、追加費用なしで使えるTeamsを先に試すのが合理的です。外部SaaSとの連携をよく使うなら、Slackの豊富な連携機能が活きてきます。
よくある質問
まとめ:今日やること
Slackは登録・設定自体はシンプルです。ただし「入れただけで定着する」ツールではなく、チャンネル設計と運用ルールをある程度決めてから展開するのがうまくいくコツです。
※ 価格・プラン内容は記事確認時点の情報です。最新情報はSlack公式サイトでご確認ください。