結論:どちらを選ぶべきか
※ 価格は記事確認時点の情報です。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
一言で言うと、簿記知識がない・確定申告を自分でやりたい個人事業主にはfreee、経理担当者がいる法人・給与や経費も一元管理したい場合はマネーフォワードが向いています。ただし事業規模・状況によって例外もあるため、この記事では項目ごとに丁寧に比較します。
基本情報
freee会計とは
2013年に提供開始された会計ソフトです。「誰でも使える会計ソフト」をコンセプトに掲げており、簿記の知識がゼロでも使えるシンプルな設計が最大の特徴です。個人事業主・フリーランスからの支持が特に厚く、確定申告のサポートが業界最高水準と評価されています。ユーザー数は法人・個人合わせて400万事業者を超えています。
マネーフォワード クラウド会計とは
家計簿アプリ「マネーフォワード ME」で知られるマネーフォワードが提供するクラウド会計ソフトです。2013年にサービス開始。銀行・クレジットカードとのデータ連携による自動仕訳が強みで、経理担当者がいる法人からの支持が厚い製品です。給与計算・経費精算・請求書管理なども「マネーフォワード クラウド」シリーズで一元管理できます。
料金比較(個人・法人)
個人向けプランの比較
| プラン | freee | マネーフォワード |
|---|---|---|
| 無料プラン | ✔ 月60件まで永続無料 | ✗ なし |
| 最安プラン(月払い) | ¥2,178/月 | ¥1,408/月 |
| 最安プラン(年払い) | ¥1,628/月 | ¥1,408/月 |
| 確定申告書類の作成 | ✔ 全プラン対応 | ✔ 対応 |
| 請求書発行 | ✔ 含む | 別途オプション |
| 30日無料トライアル | ✔ | ✔ |
法人向けプランの比較
| プラン | freee | マネーフォワード |
|---|---|---|
| 最安プラン(年払い) | ¥3,278/月 | ¥2,618/月 |
| 決算書類の作成 | ✔ | ✔ |
| 複数事業所管理 | 上位プランのみ | ✔ 対応 |
| 税理士との共有 | ✔ | ✔ |
| 給与・経費・請求書との連携 | 別サービス連携 | ✔ シリーズ一元化 |
- 年払いにすると月払いより約20%安くなる(どちらも同様)
- 無料で試したいならfreeeの無料プランが唯一の選択肢
- 法人向けはマネーフォワードの方が全体的に安い傾向がある
- 個人向けも年払いではマネーフォワードが安いが、freeeは無料プランの範囲が広い
機能比較
- 日本語で収入・支出を入力できる(簿記不要)
- 確定申告書の自動作成・e-Tax提出
- AIによる勘定科目の自動提案
- スマホアプリからのレシート撮影・経費登録
- 開業届・青色申告承認申請のサポート
- 従来型の仕訳形式(簿記経験者向け)
- 複数事業所・複数事業の同時管理
- 給与計算・経費精算・請求書との一元管理
- 対応金融機関数が多い(2,600以上)
- 税理士向け機能・データ共有が充実
帳簿・仕訳の入力方式の違い
freeeは「どこから入金があった」「何に支払った」という日常言語で入力できる設計です。勘定科目は自動で割り当てられるため、「売掛金」「買掛金」といった専門用語を知らなくても使えます。
マネーフォワードは従来の会計ソフトに近い仕訳形式を採用しています。日商簿記の知識がある経理担当者にとって使いやすく、複雑な処理も正確に行えます。
使いやすさ比較
インボイス・電子帳簿保存法対応
2024年以降、インボイス制度と電子帳簿保存法への対応は会計ソフト選びの必須条件です。どちらも完全対応しているため、この観点で選ぶ必要はありません。
| 対応項目 | freee | マネーフォワード |
|---|---|---|
| 適格請求書の発行 | ✔ | ✔ |
| 仕入税額控除の管理 | ✔ | ✔ |
| 電子帳簿保存法(スキャナ保存) | ✔ | ✔ |
| 電子取引データの保存 | ✔ | ✔ |
サポート体制
| サポート | freee | マネーフォワード |
|---|---|---|
| チャットサポート | ✔ | ✔ |
| 電話サポート | 上位プランのみ | 上位プランのみ |
| メールサポート | ✔ | ✔ |
| 税理士紹介サービス | ✔ | ✔ |
| 公認アドバイザー制度 | ✔ | ✔ |
こんな人におすすめ
- 個人事業主・フリーランスで帳簿を始めたばかり
- 簿記の知識がなくシンプルに使いたい
- 自分で確定申告を行いたい
- 従業員5名以下でシンプルな管理で十分
- まず無料で試してから決めたい
- 法人で従業員が10名以上いる
- 経理担当者がいて本格的な管理をしたい
- 顧問税理士と連携して使いたい
- 給与・経費・請求書も一元管理したい
- 簿記の知識があり従来型の仕訳に慣れている
実際に使ってみた感想
freee:登録から最初の仕訳まで20〜30分で完了しました。「次に何をすればいいか」が画面上に常に表示されており、初心者が迷う場面がほとんどありません。確定申告ナビは質問に答えるだけで申告書の大部分が埋まり、簿記知識ゼロでもe-Taxまで完結できます。スマホアプリでのレシート撮影→経費登録も非常にスムーズでした。
マネーフォワード:銀行口座を連携した後の自動仕訳精度が高く、週1回の確認作業がとても楽でした。複数の銀行・カードを使っている方には特に向いています。UIはfreeeより複雑ですが、簿記の知識がある方にとっては従来型の仕訳形式の方が正確に処理できます。法人向け機能の充実度はマネーフォワードが優位です。
よくある誤解・注意点
「freeeは税理士に対応してもらえない」という話を聞くことがありますが、freee対応の税理士は年々増えています。freeeを使う税理士事務所も多く、「freee対応税理士」として登録している事務所を探すことができます。ただし顧問税理士がいる場合は事前に確認することをおすすめします。
マネーフォワードも個人向けプランがあり、確定申告にも対応しています。料金が安い点は個人事業主にも魅力です。ただし確定申告ガイドの丁寧さはfreeeが優位なため、初めて確定申告をやる方にはfreeeをおすすめします。
freeeは月60件まで永続無料で使えます。まず実際に触ってみて、操作感が合うかどうかを確認してから有料プランの判断をしてください。マネーフォワードも30日間無料トライアルがあります。
乗り換えるときの注意点
すでにどちらかを使っていて乗り換えを検討している場合、以下の点に注意してください。
- データの移行:過去の取引データは基本的に移行できません。新しいソフトは新年度から使い始めるのが一般的です。
- 試算表・決算書:移行前の期間の書類は旧ソフトで保管しておく必要があります。
- 税理士への確認:顧問税理士がいる場合は事前に相談してから変更しましょう。
- 繁忙期を避ける:確定申告シーズン(1〜3月)は避けて、4〜5月など閑散期に移行するのがおすすめです。
よくある質問
まとめ
freeeとマネーフォワードはどちらも完成度の高い会計ソフトです。最終的な決め手は「誰が使うか」と「事業規模」の2点です。個人・初心者ならfreee、法人・経理担当者ありならマネーフォワードを選んでください。
- 法人向け最安(月2,618円〜)
- 給与・経費・請求書を一元管理
- 銀行連携2,600以上・自動仕訳◎
- 30日間無料トライアルあり