結論:初年度の費用で見た早見表

個人事業主向けの最安プランを、初年度と2年目以降に分けて並べました。

ソフト初年度2年目以降無料で試せる期間スマホで申告
やよいの青色申告
オンライン
0円セルフ・ベーシック983円/月相当年11,800円1年間全機能・申告まで可記帳のみ
マネーフォワード
クラウド確定申告
900円/月〜年10,800円900円/月〜1ヶ月
freee会計980円/月〜年11,760円980円/月〜30日間

🗓 価格確認日:やよいの青色申告・freeeは2026年9月4日、マネーフォワードは2026年7月31日に各公式サイトで確認(すべて税抜・年払い時)。変更の可能性があるため申込前に公式サイトでご確認ください。

2年目以降の年額はどれも1万円台前半で、実質的な差はほとんどありません。3社の違いが最も大きく出るのは初年度です。やよいの青色申告だけが1年間まるごと0円で、しかも機能制限なしに確定申告まで通せます。

なぜ「初年度の費用」で比べるのか

会計ソフトの比較記事は機能の多さで順位をつけることが多いのですが、個人事業主が最初に選ぶ場面では、機能差はほとんど判断材料になりません。3社とも青色申告65万円控除に必要な複式簿記・e-Tax提出に対応しており、最安プランでも確定申告は完結できるからです。

それより現実的な問題は、使ってみないと自分に合うか分からないのに、合わなかったときの乗り換えコストが高いことです。会計データは年度をまたいで蓄積されるため、途中で乗り換えると再入力や調整が発生します。

つまり、最初の1年をどれだけ低いリスクで試せるかが、実質的にいちばん重要な比較軸になります。この記事ではその観点で順位をつけています。

💡 「無料期間」は長さだけでなく中身も違います

freeeの30日間・マネーフォワードの1ヶ月は、確定申告を実際に通すには短すぎます。確定申告は1年分の取引をまとめる作業なので、1ヶ月では本番を体験できません。やよいの青色申告の初年度無償は1年間なので、申告を1回済ませてから継続を判断できます。ここが最も大きな違いです。

おすすめ3選

1位
やよいの青色申告 オンライン
初年度の費用を抑えて、確定申告まで通して試したい方
初年度0円
2年目以降年11,800円〜
無料で試せる期間1年間
  • セルフ・ベーシックプランが初年度0円(2027年3月15日までの申込分)
  • 機能制限なしで1年間使えるため、確定申告を1回済ませてから継続を判断できる
  • 税理士・会計事務所への普及率が高く、顧問税理士とデータを共有しやすい
  • 3年間の総額でも最安(セルフプランで23,600円)
  • 確定申告書の作成にはパソコンが必要(記帳はスマホアプリ可)
  • UIは3社のなかでは古い印象

初年度に選ぶならベーシックプランがおすすめです。セルフとベーシックは機能が完全に同じで、違いは操作サポートの有無だけ。それでいて初年度はどちらも0円なので、同じ金額でサポートが付くベーシックのほうが有利です。2年目に不要だと分かればセルフへ変更できます。

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※ 決済方法の登録が必要です(初年度は請求されません)

2位
マネーフォワード クラウド確定申告
2年目以降のランニングコストを最優先したい方
初年度年10,800円
2年目以降年10,800円〜
無料で試せる期間1ヶ月
  • 3社のなかで年額が最安(パーソナルミニ・年払い月900円)
  • 銀行・カードの自動連携に強く、口座を複数持っている場合に扱いやすい
  • 無料トライアルはクレジットカード登録が不要で、終了後の自動課金もない
  • 無料期間が1ヶ月しかなく、確定申告を通して試すことはできない
  • パーソナルミニは消費税申告に非対応(インボイス登録者はパーソナル以上が必要)

長く使い続ける前提なら、年額900円/月は3社で最も安くなります。ただし初年度に限れば、やよいの青色申告が0円なので費用面での優位はありません。「無料期間はいらないので、とにかく毎年の支払いを抑えたい」という方に向いています。

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※ 個人事業主向け「クラウド確定申告」の申込ページに移動します

3位
freee会計
簿記の知識がゼロ・スマホだけで完結させたい方
初年度年11,760円
2年目以降年11,760円〜
無料で試せる期間30日間
  • 質問に答えるだけで確定申告書ができる設計。簿記の知識がなくても進められる
  • スマホアプリだけで確定申告まで完了できる唯一の選択肢
  • 1,000以上の口座・サービスから明細を自動取得
  • 費用面では3社で最も高く、無料期間も30日と短い
  • スタータープランはレシート撮影が月5枚まで
  • 消費税申告はスタンダード(年払い月1,980円)以上でないと使えない

費用軸では3位ですが、「簿記が分からない」「スマホで済ませたい」という条件なら1位です。この2点はfreeeが明確に他社より優れており、費用差は年間1,000円程度なので、当てはまる方は迷わずfreeeを選んでいいと思います。

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※ クレジットカード登録なしで30日間試せます

※ 本記事はアフィリエイトリンクを含みます。順位は初年度の費用を基準に付けており、価格・プランは記事確認時点の情報です。

3年間の総額で比べる

初年度だけ安くても、その後の支払いが高ければ意味がありません。3年使った場合の総額を計算しました。

ソフト・プラン1年目2年目3年目3年間の総額
やよいの青色申告
セルフ
0円11,800円11,800円23,600円
マネーフォワード
パーソナルミニ
10,800円10,800円10,800円32,400円
freee
スターター
11,760円11,760円11,760円35,280円
やよいの青色申告
ベーシック
0円22,800円22,800円45,600円

🗓 すべて税抜・年払い時の金額です。やよいの青色申告は初年度無償キャンペーン適用時。2年目以降の価格改定やキャンペーン変更の可能性があるため、あくまで現時点での試算としてご覧ください。

3年間ではやよいの青色申告セルフが23,600円で最安、マネーフォワードとの差は8,800円です。ベーシックで始めた場合も、2年目にセルフへ変更すれば総額は23,600円のままになります。初年度はサポート付きで0円、2年目から最安プランへ、という組み合わせが費用面では最も合理的です。

インボイス登録者は最安プランでは足りない

見落とされやすいのですが、インボイス(適格請求書発行事業者)の登録をしている方は課税事業者なので、消費税の申告が必要です。そして各社とも、最安プランでは消費税申告に対応していない場合があります。

⚠️ 消費税申告に必要なプラン

freee:スタータープランでは消費税申告ができません。スタンダードプラン(年払い月1,980円・年額23,760円)以上が必要です。

マネーフォワード:パーソナルミニでは対応していません。パーソナルプラン(年払い月1,280円・年額15,360円)以上が必要です。

免税事業者であれば、いずれも最安プランで確定申告まで完結できます。自分がどちらかを確認してからプランを選んでください。

インボイス登録済みの方が3社を比べる場合、最安プランではなく消費税申告に対応したプランどうしで比較する必要があります。この場合、freeeとマネーフォワードの差は年間8,400円と大きく開きます。

タイプ別の選び方

あなたはどのタイプ?
やよい初年度の費用を抑えたい/確定申告を1回通してから決めたい
やよい顧問税理士がいて、弥生データでやり取りしている
マネーフォワード長く使う前提で、毎年の支払いを最も安くしたい
マネーフォワード銀行口座やカードを複数持っていて、自動連携を重視する
freee簿記の知識がまったくない/質問に答える形で進めたい
freeeパソコンをあまり使わず、スマホだけで完結させたい

迷った場合は、まずやよいの青色申告を初年度0円で始めるのが最もリスクが小さいと思います。1年間かけて実際に申告まで済ませたうえで、合わなければ2年目に乗り換えられるからです。逆にfreeeやマネーフォワードから始めると、1ヶ月の無料期間では判断材料が足りないまま有料契約に入ることになります。

選ぶときに見落としやすいポイント

⚠️ ①「無料プラン」の情報は古い可能性があります

マネーフォワードには月4件までの無料プラン、freeeには月60件までの無料プランが以前ありましたが、どちらも廃止されています。現在は3社とも「無料期間のあとは有料契約が必要」という構造です。検索で「無料で使える会計ソフト」として紹介されている記事は、更新が止まっている可能性があります。

⚠️ ② 月払いと年払いで金額がかなり変わります

3社とも年払いのほうが安く設定されています。たとえばfreeeのスタータープランは月払いだと月1,780円ですが、年払いなら月980円相当です。ただし年払いは途中解約しても返金されないのが一般的なので、続けると決めてから切り替えるのが安全です。

⚠️ ③ キャンペーンには適用条件があります

やよいの青色申告の初年度無償キャンペーンは、決済方法(口座振替またはクレジットカード)の登録が条件で、1事業者につき1回限りです。また2027年3月15日までの申込分が対象なので、確定申告の直前に思い出しても間に合わない可能性があります。

💬 公式情報を精査してわかったこと

機能差より条件差のほうが大きい:3社の料金ページを並べて確認しましたが、最安プランで確定申告まで完結できる点は共通していました。差がついたのは機能ではなく、無料期間の長さ・消費税申告に必要なプラン・スマホ対応範囲といった条件面でした。「どれが高機能か」ではなく「自分の条件でいくらになるか」で選ぶほうが実態に合っていると感じました。

スマホ対応の表記には注意が必要:3社とも「スマホ対応」と書かれていますが、申告書の作成までスマホで完結するのはfreeeだけです。やよいの青色申告はアプリで記帳はできますが、申告書の作成はパソコンのブラウザが必要になります。

よくある質問

Q個人事業主の会計ソフトで一番安いのはどれですか?
初年度で比べると、やよいの青色申告 オンラインが0円で最安です(セルフ・ベーシックプラン、2027年3月15日までの申込分)。3年間の総額でもセルフプランなら23,600円で、マネーフォワードの32,400円、freeeの35,280円より安くなります。ただし2年目以降の年額だけを比べるとほぼ横並びです。
Q無料で使い続けられる会計ソフトはありますか?
主要3社に恒久的な無料プランはありません。マネーフォワードとfreeeにあった無料プランは廃止されています。無料で使えるのは、やよいの青色申告 オンラインの初年度無償キャンペーン(1年間・全機能)、freeeの30日間トライアル、マネーフォワードの1ヶ月トライアルです。期間の長さが大きく違います。
Qインボイス登録をしている場合、最安プランで足りますか?
足りない場合があります。インボイス登録をしている方は課税事業者なので、消費税の申告が必要です。freeeは最安のスタータープランでは消費税申告ができず、スタンダード(年払い月1,980円)以上が必要です。マネーフォワードもパーソナルミニでは対応しておらず、パーソナル(年払い月1,280円)以上が必要になります。
Qスマホだけで確定申告まで完了できますか?
freeeはスマホアプリだけで確定申告まで完了できます。やよいの青色申告 オンラインは日々の記帳はスマホアプリでできますが、青色申告決算書・確定申告書の作成にはパソコンのブラウザが必要です。スマホ中心で使いたい方はfreeeを選んでください。
Q途中で他の会計ソフトに乗り換えられますか?
乗り換えは可能ですが、年度の途中での移行は手間がかかります。取引データの形式が各社で異なるため、期の途中で移すと再入力や調整が発生しやすくなります。乗り換えるなら年度の切り替わりに合わせるのが現実的です。だからこそ、最初に無料期間の長いソフトでじっくり試しておくと後の手戻りが減ります。
Q白色申告でも会計ソフトは必要ですか?
白色申告なら手書きや表計算ソフトでも対応できますが、青色申告なら最大65万円の特別控除が受けられます。控除額を考えると、これから始めるなら青色申告を選ぶほうが有利になるケースがほとんどです。青色申告には複式簿記が必要ですが、この3社はいずれも簿記の知識がなくても入力できる仕組みを用意しています。

まとめ

個人事業主向けの会計ソフトは、2年目以降の年額で見ると3社ほぼ横並びです。差が出るのは初年度で、やよいの青色申告 オンラインだけが1年間0円・機能制限なしで使えます。確定申告を1回通してから継続を判断できるのは、現状この選択肢だけです。

ただし絶対的な優劣があるわけではありません。簿記の知識がゼロならfreeeの質問形式が最も負担が軽く、スマホだけで完結させたい場合もfreee一択です。長く使う前提で毎年の支払いを最優先するならマネーフォワードが最安になります。

自分の条件を1つ決めてから選べば、迷う要素はほとんどありません。