make.comとは?
make.com(旧Integromat)は、異なるサービスをつないで繰り返しの作業を自動化できるノーコードツールです。「GmailにメールがきたらSlackに通知する」「フォームに回答があったらスプレッドシートに記録する」といった処理を、プログラミングなしに設定できます。2026年時点で3,000以上のサービスに対応しています。
Zapierとの違い
シンプルな2サービス間の連携ならZapier、複雑な条件分岐や複数ステップの自動化ならmake.comが向いています。
※ 価格は記事確認時点の情報です。
| 比較項目 | make.com | Zapier |
|---|---|---|
| 無料プラン | 月1,000オペレーション | 月100タスク |
| 有料プラン最安 | 月$9〜(Coreプラン) | 月$19.99〜 |
| 複雑な自動化 | ◎(条件分岐・ループ強い) | △(シンプルな連携向き) |
| 初心者の使いやすさ | △(慣れが必要) | ○(設定しやすい) |
| 対応サービス数 | 3,000以上 | 9,000以上 |
| 日本語UI | ○(対応済み) | 英語メイン |
無料プランの範囲
- 月1,000オペレーション:1回の自動化実行が1カウント
- シナリオ数:最大2個
- 実行間隔:15分ごと(有料プランは1分ごと)
- 対応サービス:3,000以上すべてに接続可能
月1,000オペレーションは「1日3〜5回の自動化実行」に相当します。まず無料プランで2週間試して、使い続けると判断したらCoreプラン(月$9〜)に移行するのが現実的です。
アカウント登録
make.com にアクセスして「Get started free」をクリックします。メールアドレスまたはGoogleアカウントで登録できます。クレジットカード登録は不要です。
右上のアカウントアイコン →「Profile」→ Language:Japanese / Timezone:Asia/Tokyo に設定して保存します。
基本概念を理解する
- シナリオ(Scenario):自動化の設定全体のこと。「このとき→これをする」という処理の流れ1つ分
- モジュール(Module):各サービスとの接続部品。「Gmailからメールを受け取る」「Slackにメッセージを送る」などが各1モジュール
- トリガー(Trigger):シナリオを起動するきっかけ。「フォームが送信されたとき」「毎朝9時」など
「マッピング」は前のモジュールで取得したデータを次のモジュールに渡す操作です。「フォームの回答者名をSlack通知メッセージに埋め込む」という操作がマッピングです。ここが最初に少し慣れが必要な場所です。
最初のシナリオを作る
「Googleフォームに回答が届いたらSlackに通知する」最もシンプルなシナリオを作ります。設定時間の目安は30分です。
左メニュー「Scenarios」→「Create a new scenario」→ 画面中央の「+」をクリックします。
「+」→ 検索欄に「Google Sheets」と入力 →「Watch Rows」を選択 → Googleアカウントを認証 → 対象のスプレッドシートとシートを選択します。
トリガーモジュールの右側「+」→「Slack」を検索 →「Create a Message」を選択 → Slackと接続 → 通知先チャンネルを選択 → メッセージ内容を設定します。
画面下部「Run once」をクリックして1回だけテスト実行します。意図通りに動いていれば左上のトグルをONにして有効化します。
実際に使ってみた感想
アカウント登録からシナリオ「Googleフォーム→Slack通知」の完成まで、迷いながらでも約35分で完成しました。モジュールをドラッグでつなぐビジュアルは直感的で、フローチャートを作る感覚に近いです。
一番時間がかかったのは「マッピング」の操作でした。メッセージ入力欄をクリックすると前のモジュールのデータが表示される仕組みが最初わかりにくく、何度か試行錯誤が必要でした。慣れると1〜2分で設定できるようになります。
Zapierと比べると最初のシナリオ完成までの時間は少し長いですが、視覚的にデータの流れが見えるので、複数のモジュールをつなぐときは逆にわかりやすいと感じました。
よくあるつまずきポイント
前のモジュールの設定が完了していないと次のモジュールでデータ一覧が表示されません。「Run once」でテスト実行を先に行うと、前のモジュールが実際のデータを取得するため次のモジュールでデータが選択できるようになります。
「Run once」でのテストを省略して有効化すると、過去のデータを一括処理したりメールが大量送信されるケースがあります。必ず「Run once」で1件のみ確認してから有効化してください。
無料プランの実行間隔は15分ごとです。リアルタイムに近い通知が必要な場合はCoreプラン(月$9〜)への移行を検討してください。
次のステップ:活用例10選
最初のシナリオが完成したら、次は自社の業務に合わせた自動化を試してみてください。
| 自動化の内容 | トリガー | アクション |
|---|---|---|
| 問い合わせ通知 | フォーム送信 | Slackに通知 |
| 自動返信メール | フォーム送信 | Gmail自動返信 |
| データをNotionに同期 | スプレッドシート更新 | Notionに追加 |
| タスク完了通知 | Asanaタスク完了 | Slackに通知 |
| 毎朝タスク一覧送信 | 毎朝9時(スケジュール) | Slack DMに送信 |
| 新規顧客をCRMに追加 | フォーム送信 | HubSpotにコンタクト追加 |
| 在庫アラート | スプレッドシート更新 | メール送信 |
| 月次売上レポート | 月初スケジュール | Slackにレポート送信 |
| SNS自動投稿 | RSSフィード更新 | X(Twitter)投稿 |
| Slack発言をNotionに記録 | Slack特定チャンネル | Notionページに追記 |
より詳しい設定手順はmake.com 使い方完全ガイド(中級〜実践向け)で解説しています。
よくある質問
まとめ
make.comは最初のシナリオを作るまでに少し慣れが必要ですが、一度コツをつかむと業務効率化の選択肢が大幅に広がります。まず今日、シナリオ「Googleフォーム→Slack通知」を設定してみてください。
- 月1,000オペレーション永続無料
- クレジットカード登録不要で今日から使える
- 3,000以上のサービスに対応
- 有料プランは月$9〜(Coreプラン)