freeeで青色申告できるのか?結論

結論から言います。freeeで青色申告65万円控除を受けることは可能です。ただし2つの条件があります。

青色申告に必要な2つの条件
条件① 税務署に青色申告承認申請書を提出済みであること
条件② freeeのスタータープラン以上(¥1,628/月〜)に加入していること

この2つを満たしていれば、freeeを使って複式簿記で帳簿をつけ、65万円の青色申告特別控除を受けた確定申告書を作成・提出できます。

⚠️ 無料プランでは青色申告できません

freeeの無料プランでは確定申告書の作成・e-Tax提出ができません。確定申告シーズン(1月〜3月)だけスタータープランに変更する方法も有効です。

事前準備:青色申告に必要な手続き

freeeを使う前に税務署への手続きが必要です。まだ済んでいない方はここから始めてください。

① 開業届の提出

個人事業主として事業を始めた場合、開業日から1ヶ月以内に所轄の税務署に開業届を提出する必要があります。freeeには「開業届の作成」機能があり、freee上で作成してそのまま電子提出(e-Tax)できます。

1freeeで開業届を作成・提出する手順

freeeにログイン → 左メニュー「確定申告」→「開業届の作成」→ 氏名・住所・開業日・業種を入力 → e-Taxで電子提出(マイナンバーカードが必要)または印刷して税務署に持参。

💡 ポイント:開業届は後から出しても大丈夫ですが、青色申告承認申請書は提出タイミングに制限があります(次項参照)。

② 青色申告承認申請書の提出

青色申告をするには、税務署に「青色申告承認申請書」を提出する必要があります。提出期限が重要です。

ケース提出期限
その年から青色申告したい(新規開業)開業日から2ヶ月以内
来年から青色申告に切り替えたい今年の12月31日まで
開業した年の3月15日以前に開業その年の3月15日まで
⚠️ 期限を過ぎると今年の青色申告はできません

青色申告承認申請書の提出期限を過ぎた場合、その年は白色申告になります。翌年分からの青色申告を目指して今年中に提出しましょう。

2青色申告承認申請書をfreeeで作成する

freeeにログイン → 「確定申告」→「青色申告承認申請書の作成」→ 必要事項を入力 → 印刷して税務署に持参、またはe-Taxで電子提出。

💡 ポイント:e-Taxで提出する場合はマイナンバーカードとICカードリーダーまたはスマホNFC対応が必要です。

必要なプランと費用

プラン月払い年払い(月換算)青色申告消費税申告
無料プラン¥0¥0
スターター¥1,628¥1,298/月
スタンダード¥2,948¥2,618/月
💡 確定申告シーズンだけ有料にする方法

普段は無料プランで帳簿をつけ、1〜3月の確定申告期間だけスタータープランに変更する節約術があります。年間で最大¥15,940節約できます。ただし日常の帳簿は無料プランで月60件の制限があるため、取引が多い場合は有料プランがおすすめです。

freeeの初期設定

STEP 1:アカウント登録・基本設定

1freeeに登録して基本情報を設定する

freeeの公式サイト(freee.co.jp)から「無料で始める」をクリック → メールアドレスとパスワードを設定 → 登録後の初期設定画面で以下を入力します。

  • 屋号(事業者名)
  • 業種(職種)
  • 事業所の住所
  • 課税区分:免税事業者(売上1,000万円以下の方は通常こちら)または課税事業者
  • 会計期間:1月〜12月(暦年)が一般的
  • 申告種類:青色申告(65万円控除)を選択
⚠️ 注意:申告種類を「青色申告(65万円控除)」に設定するには、税務署への青色申告承認申請書の提出が必要です。提出前の場合は「白色申告」で設定し、後から変更できます。

STEP 2:銀行口座・カードの連携

2事業用の銀行口座・クレジットカードを連携する

左メニュー「口座」→「口座を追加」→ 銀行名・カード会社を検索して認証 → 取引データが自動で取り込まれます。

連携できる金融機関
  • 銀行口座(ゆうちょ・メガバンク・地銀・ネット銀行など2,600以上)
  • クレジットカード(主要カード会社ほぼ全て)
  • PayPay・楽天Pay等の電子マネー(一部対応)
💡 ポイント:事業用口座とプライベート用口座を分けておくと仕訳が楽になります。まだ分けていない方は今からでも分けることをおすすめします。

STEP 3:開始残高の設定

3開始残高を設定する

freeeを使い始めた時点の残高(現金・銀行口座・売掛金等)を設定します。「設定」→「開始残高」→ 各科目の金額を入力します。

💡 初めて使う場合:事業開始時点の現金残高と銀行残高を入力すれば最低限OKです。売掛金・買掛金は発生している場合のみ入力します。

日常の帳簿付け

青色申告65万円控除を受けるには、複式簿記で帳簿をつけることが必要です。freeeは自動的に複式簿記で記帳してくれるため、簿記の知識がなくても大丈夫です。

自動取込された取引を確認・仕訳する

4未処理の取引を確認・登録する(週1回推奨)

左メニュー「取引」→「未処理の取引」→ 銀行・カードから自動取込された取引が一覧表示されます。AIが自動で勘定科目を推測しているので、正しければ「登録」、違う場合は修正して「登録」します。

よく使う勘定科目
  • 売上入金 → 売上高
  • 仕事用PC・機器購入 → 消耗品費または工具器具備品
  • 交通費 → 旅費交通費
  • 書籍・セミナー → 研修費または新聞図書費
  • 通信費(スマホ・インターネット) → 通信費
  • freeeなどのSaaSツール → 通信費または諸会費

自動仕訳ルールを設定して効率化

5よく使う取引のルールを設定する

「取引」→「取引ルール」→ 「ルールを作成」→ 条件(取引先名・金額等)と勘定科目を設定 → 次回から同じ条件の取引が自動で仕訳されます。

💡 例:「アマゾンジャパン」からの引き落としは「消耗品費」、「東日本旅客鉄道」は「旅費交通費」などをあらかじめ設定しておくと月次の処理が5分で完了します。

現金払いは手動入力

銀行・カードに反映されない現金払いは手動入力が必要です。「取引」→「取引を入力」→ 日付・金額・勘定科目・摘要を入力して登録します。領収書はスマホアプリで撮影して電子保存できます。

📱 freeeスマホアプリの活用

外出先での領収書はその場でスマホアプリから撮影して登録できます。電子帳簿保存法に対応した保存も可能なので、紙の領収書の管理が不要になります。

確定申告書の作成・e-Tax提出

1年分の帳簿がつけられたら、いよいよ確定申告書を作成します。freeeなら自動で集計されるため、複雑な計算は不要です。

6確定申告書を作成する(2月〜3月)

左メニュー「確定申告」→「確定申告書を作成」→ ガイドに従って入力 → 1年分の取引データが自動集計されて申告書が完成します。

  • 基本情報:氏名・住所・マイナンバー等
  • 収支内訳:freeeが自動集計(確認のみ)
  • 各種控除:社会保険料・生命保険・医療費控除等を入力
  • 青色申告特別控除:65万円が自動で適用される
⚠️ 65万円控除の注意点:電子帳簿保存またはe-Taxで提出することが条件です。紙で提出すると55万円控除になります。
7e-Taxで電子提出する

freeeの確定申告画面で「e-Taxで提出する」→ マイナンバーカードまたはID・パスワード方式で認証 → 送信完了。税務署の受付時間外でも提出可能です。

e-Tax提出の2つの方法
  • マイナンバーカード方式:カード+ICカードリーダーまたはスマホNFC対応が必要。最も確実な方法。
  • ID・パスワード方式:税務署でID・パスワードを発行してもらう。マイナンバーカード不要。

65万円控除を受けるための3つの条件

条件内容freeeでの対応
① 青色申告承認申請書の提出税務署への事前提出が必要freeeで作成・提出可能
② 複式簿記での記帳単式簿記では55万円控除freeeが自動で複式記帳
③ e-Tax提出または電子帳簿保存紙提出だと55万円控除freeeからe-Tax直接提出可能

freeeを使えば②③は自動で満たせます。①の青色申告承認申請書だけ自分で提出する必要があります。

よくある質問

Qfreeeで青色申告65万円控除は受けられますか?
はい、受けられます。スタータープラン(¥1,628/月〜)以上が必要です。また事前に青色申告承認申請書を税務署に提出している必要があります。
Q簿記の知識がなくても使えますか?
はい、使えます。freeeは銀行連携と自動仕訳機能があり、勘定科目を選ぶだけで複式簿記が自動で完成します。初心者向けに設計されています。
Q青色申告承認申請書はどこで提出しますか?
所轄の税務署に提出します。freeeで作成してe-Tax提出またはプリントして税務署に持参できます。開業した年に申告したい場合は開業日から2ヶ月以内の提出が必要です。
Q白色申告から青色申告に切り替えるには?
まず税務署に青色申告承認申請書を提出します(翌年分から適用)。その後freeeの設定で申告種類を「青色申告」に変更すれば対応できます。
Q消費税申告にも対応していますか?
はい、スタンダードプラン以上で消費税申告書の作成に対応しています。インボイス制度にも対応済みです。

まとめ

freeeで青色申告65万円控除を受けるために必要なことを整理します。

今すぐやること・チェックリスト
済んでいるか確認青色申告承認申請書を税務署に提出済みか
freeeで設定スタータープランに加入・申告種類を青色申告に設定
日常運用銀行連携・週1回の未処理取引確認を習慣化
確定申告2〜3月にfreeeで申告書作成・e-Taxで提出

※ 本記事はアフィリエイトリンクを含みます。まず無料プランで操作感を確認し、確定申告前にスタータープランへ移行するのがおすすめです。