freeeで青色申告できる?結論
結論から言います。freeeで青色申告65万円控除を受けることは可能です。ただし2つの条件があります。
※ 価格は記事確認時点の情報です。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
この2つを満たしていれば、freeeで複式簿記の帳簿をつけ、65万円の青色申告特別控除を受けた確定申告書を作成・e-Tax提出できます。
freeeの無料プランでは確定申告書の作成・e-Tax提出ができません。ただし確定申告期間(1〜3月)だけスタータープランに変更する節約術があります。
事前準備:申告前に必ず確認すること
① 開業届の提出
個人事業主として事業を始めた場合、開業日から1ヶ月以内に所轄の税務署に開業届を提出する必要があります。freeeには「開業届の作成」機能があり、freee上で作成してe-Tax提出またはプリントして税務署に持参できます。
② 青色申告承認申請書の提出(重要)
青色申告をするには、税務署に「青色申告承認申請書」を提出する必要があります。提出期限が重要です。
| ケース | 提出期限 |
|---|---|
| その年から青色申告したい(新規開業) | 開業日から2ヶ月以内 |
| 来年から青色申告に切り替えたい | 今年の12月31日まで |
| 開業した年の3月15日以前に開業 | その年の3月15日まで |
青色申告承認申請書の提出期限を過ぎた場合、その年は白色申告になります。翌年分からの青色申告を目指して今年中に提出しましょう。freeeで作成・e-Tax提出が可能です。
必要なプランと費用
| プラン | 月払い | 年払い(月換算) | 青色申告 | 消費税申告 |
|---|---|---|---|---|
| 無料プラン | ¥0 | ¥0 | ✗ | ✗ |
| スターター | ¥2,178 | ¥1,628/月 | ✔ | ✗ |
| スタンダード | ¥3,278 | ¥2,948/月 | ✔ | ✔ |
普段は無料プランで帳簿をつけ、1〜3月の確定申告期間だけスタータープランに変更する方法があります。ただし無料プランは月60件の取引制限があるため、取引が多い場合は年間契約の方が安くなります。
freeeの初期設定(STEP 1〜3)
freeeの公式サイトから「無料で始める」→ メールアドレスで登録 → 初期設定画面で以下を入力します。
- 屋号(事業者名)・業種・事業所の住所
- 課税区分:免税事業者(売上1,000万円以下は通常こちら)または課税事業者
- 会計期間:1月〜12月(暦年)が一般的
- 申告種類:青色申告(65万円控除)を選択
左メニュー「口座」→「口座を追加」→ 銀行名・カード会社を検索して認証 → 取引データが自動取込されます。
- 銀行口座:ゆうちょ・メガバンク・地銀・ネット銀行など2,500以上
- クレジットカード:主要カード会社ほぼ全て
- PayPay・楽天Payなど電子マネー(一部対応)
「設定」→「開始残高」→ freeeを使い始めた時点の現金・銀行残高・売掛金等を入力します。初めて使う場合は現金残高と銀行残高の入力だけで最低限OKです。
日常の帳簿付け(STEP 4〜5)
青色申告65万円控除を受けるには複式簿記での記帳が必要ですが、freeeが自動で複式記帳してくれるため簿記の知識は不要です。
左メニュー「取引」→「未処理の取引」→ 銀行・カードから自動取込された取引が一覧表示されます。AIが自動で勘定科目を推測しているので、正しければ「登録」、違う場合は修正して「登録」します。
- 売上入金 → 売上高
- 仕事用PC・機器 → 消耗品費または工具器具備品
- 交通費 → 旅費交通費
- 書籍・セミナー → 研修費または新聞図書費
- 通信費(スマホ・ネット) → 通信費
- freeeなどSaaSツール → 通信費または諸会費
「取引」→「取引ルール」→「ルールを作成」→ 条件(取引先名・金額など)と勘定科目を設定 → 次回から同じ条件の取引が自動で仕訳されます。
銀行・カードに反映されない現金払いは手動入力が必要ですが、freeeのスマホアプリでレシートを撮影すると自動でOCR読み取りして取引登録できます。電子帳簿保存法に対応した保存も可能なので、紙の領収書管理が不要になります。
確定申告書の作成・e-Tax提出(STEP 6〜7)
左メニュー「確定申告」→「確定申告書を作成」→ ガイドに従って入力 → 1年分の取引データが自動集計されて申告書が完成します。
- 基本情報:氏名・住所・マイナンバー等を入力
- 収支内訳:freeeが自動集計(確認のみ)
- 各種控除:社会保険料・生命保険・医療費控除等を入力
- 青色申告特別控除:65万円が自動で適用される
freeeの確定申告画面で「e-Taxで提出する」→ マイナンバーカードまたはID・パスワード方式で認証 → 送信完了。税務署の受付時間外でも提出できます。
- マイナンバーカード方式:カード+ICカードリーダーまたはスマホNFC対応が必要。最も確実。
- ID・パスワード方式:税務署でID・パスワードを発行してもらう。マイナンバーカード不要。
65万円控除を受けるための3つの条件
| 条件 | 内容 | freeeでの対応 |
|---|---|---|
| ① 青色申告承認申請書の提出 | 税務署への事前提出が必要 | freeeで作成・e-Tax提出可能 |
| ② 複式簿記での記帳 | 単式簿記では55万円控除 | freeeが自動で複式記帳 |
| ③ e-Tax提出または電子帳簿保存 | 紙提出だと55万円控除 | freeeからe-Tax直接提出可能 |
freeeを使えば②③は自動で満たせます。①の青色申告承認申請書だけ自分で提出する必要があります。
実際に使ってみた感想・詰まったところ
初期設定:登録から銀行連携・開始残高設定まで約30〜40分で完了しました。画面の案内が丁寧で「次に何をすればいいか」が常に表示されているため、迷う場面はほとんどありませんでした。
日常の帳簿付け:銀行連携とルール設定が完成してからは、毎週10分程度の確認作業で済むようになりました。freeeのAI自動仕訳は最初は外れることもありましたが、1〜2ヶ月でほぼ正確になりました。
確定申告:確定申告ナビは質問に答えるだけで進められ、申告書の記入で詰まる場面がほとんどありませんでした。e-Tax提出もfreee画面内で完結でき、税務署に行く必要がありませんでした。
よくあるつまずきポイント
初期は勘定科目の自動推測が外れるケースがあります。一度正しい科目に修正して「この取引先はこの科目」とルール登録すると、以降は自動で正しく仕訳されます。最初の1〜2ヶ月が肝心です。
freeeで頑張って帳簿をつけても、承認申請書を提出していないとその年は白色申告になります。freeeを始めると同時に申請書の提出状況を確認してください。
スマホでマイナンバーカードを読み取る際にNFCの位置がずれてエラーになることがあります。カードをスマホの中央から少しずらした位置に当てるとうまく読み取れるケースが多いです。それでも難しい場合は「ID・パスワード方式」(税務署で発行)を利用してください。
1つの口座でプライベートと事業用の支出が混在していると、仕訳が複雑になります。「事業主貸」「事業主借」という勘定科目を使って区別できますが、なるべく早い段階で口座を分けることをおすすめします。
よくある質問
まとめ
freeeで青色申告65万円控除を受けるために必要なことを整理します。一番重要なのは青色申告承認申請書の提出期限を守ることです。それさえクリアすれば、freeeが帳簿付けから申告書作成・e-Tax提出まで全部サポートしてくれます。
- 簿記ゼロでもe-Taxまで完結
- 月60件まで永続無料プランあり(帳簿付けに活用)
- 確定申告ナビで質問に答えるだけ
- 青色申告承認申請書の作成も対応