結論:どちらを選ぶべきか
※ 価格は2026年8月に公式サイトで確認した情報です(すべて税抜)。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
一言で言うと、簿記知識がない・確定申告を自分でやりたい個人事業主にはfreee、経理担当者がいる法人・給与や経費も一元管理したい場合はマネーフォワードが向いています。料金差が縮まった今、以前より「価格」より「機能・使いやすさ」で選ぶ意味が大きくなっています。また、課税事業者として消費税申告が必要になる見込みがあるなら、最安プランではなく一段上のプランを前提に費用感を考えてください。
マネーフォワード クラウドは、個人事業主が使うのが「クラウド確定申告」(月900円〜)、法人が使うのが「クラウド会計」(月2,480円〜)で、別々のサービスとして提供されています。プラン名も料金体系も異なるため、申込前に自分がどちらかを確認してください。この記事でも個人向け・法人向けを分けて解説しています。
会計ソフトは実際の画面を見ないと自分に合うか判断できません。freeeは30日間、マネーフォワードは1ヶ月の無料トライアルがあり、どちらもクレジットカード登録は不要・期間終了後の自動課金もありません。申込先は個人事業主か法人かで分かれます。
※ 法人の方は記事末のマネーフォワード クラウド会計からどうぞ/クレジットカード不要・自動課金なし
基本情報
freee会計とは
2013年に提供開始された会計ソフトです。「誰でも使える会計ソフト」をコンセプトに掲げており、簿記の知識がゼロでも使えるシンプルな設計が特徴です。個人事業主・フリーランスからの支持が特に厚く、確定申告のサポートが評価されています。
マネーフォワード クラウド会計とは
家計簿アプリ「マネーフォワード ME」で知られるマネーフォワードが提供するクラウド会計ソフトです。銀行・クレジットカードとのデータ連携による自動仕訳が強みで、経理担当者がいる法人からの支持が厚い製品です。給与計算・経費精算・請求書管理なども「マネーフォワード クラウド」シリーズで一元管理できます。個人事業主向けには「マネーフォワード クラウド確定申告」が別途用意されています。
料金比較(個人・法人)
個人向けプランの比較
| 項目 | freee | マネーフォワード |
|---|---|---|
| 対象サービス名 | freee会計(個人事業主向け) | マネーフォワード クラウド確定申告 |
| 最安プラン(年払い) | 980円/月 | 900円/月 |
| 最安プラン・年間合計 | 11,760円 | 10,800円 |
| 最安プラン(月払い) | 1,780円/月 | 1,280円/月 |
| 確定申告書類の作成(所得税) | ✔ 対応 | ✔ 対応 |
| 消費税申告・インボイス管理 | △ スタンダード以上(1,980円/月〜) | △ パーソナル以上(1,280円/月〜) |
| 無料お試し | 30日間・クレカ不要 | 1ヶ月・クレカ不要 |
法人向けプランの比較
| 項目 | freee | マネーフォワード |
|---|---|---|
| 対象サービス名 | freee会計(法人向け) | マネーフォワード クラウド会計 |
| ひとり法人プラン(年払い) | 2,980円/月 | 2,480円/月 |
| 2番目のプラン(年払い) | スタータープラン 5,480円/月〜 | スモールビジネス 4,480円/月〜 |
| 複数事業所管理 | 上位プランのみ | ✔ 対応 |
| 税理士との共有 | ✔ | ✔ |
| 給与・経費・請求書との連携 | 別サービス連携 | ✔ シリーズ一元化 |
| 経費精算機能 | ひとり法人プランは利用不可 | 要確認(プランにより異なる) |
🗓 価格確認日:2026年8月(freee公式(個人)・MF公式(個人)・MF公式(法人)で確認・すべて税抜)。freeeの法人向けプランは「ひとり法人(2,980円/月)→スターター(5,480円/月)→スタンダード(8,980円/月)→アドバンス(39,780円/月)→エンタープライズ(問い合わせ)」の5段階です。MFの法人向けプランは「ひとり法人(2,480円/月・1名限定・仕訳500件/年まで)→スモールビジネス(4,480円/月・3名まで)→ビジネス(6,480円/月〜)」の3段階です。freeeの「ひとり法人プラン」は経費精算機能が利用できないため、従業員の経費精算が必要な場合はスタータープラン以上への加入が必要です。変更の可能性があるため最新は公式でご確認ください。
- 両社とも、以前あった恒久的な無料プランは廃止され、無料トライアル後は有料契約が必要な構造に統一された
- 個人・法人ともマネーフォワードの方がわずかに安い傾向だが、差は縮小している(個人で月80円程度)
- 年払いにすると月払いより安くなる点はどちらも共通
- 最安プランには消費税申告・インボイス関連の機能(仕入税額控除の管理等)が含まれていない。freeeはスタンダード以上、マネーフォワードはパーソナル以上への加入が必要
- freeeの法人向けプランは「ひとり法人/スターター/スタンダード/アドバンス/エンタープライズ」の5段階。MFの「スモールビジネス」と規模感が近いのは、freeeの「スタンダード」ではなく「スターター」
最安プラン同士の差は個人で月80円程度ですが、消費税申告が必要になると必要プランが上がり、総額の差は大きく変わります。自分にどこまでの機能が要るかは、実際に管理画面を見ながら考えたほうが確実です。トライアルはどちらもクレジットカード登録なしで始められます。
※ 個人事業主の方はマネーフォワード クラウド確定申告(月900円〜)が対象です
機能比較
- 日本語で収入・支出を入力できる(簿記不要)
- 確定申告書の自動作成・電子申告
- AIによる勘定科目の自動提案
- スマホアプリからのレシート撮影・経費登録
- 開業届・青色申告承認申請のサポート
- 従来型の仕訳形式(簿記経験者向け)
- 複数事業所・複数事業の同時管理
- 給与計算・経費精算・請求書との一元管理
- 対応金融機関数が多い(2,600以上)
- 税理士向け機能・データ共有が充実
帳簿・仕訳の入力方式の違い
freeeは「どこから入金があった」「何に支払った」という日常言語で入力できる設計です。勘定科目は自動で割り当てられるため、専門用語を知らなくても使えます。マネーフォワードは従来の会計ソフトに近い仕訳形式を採用しており、日商簿記の知識がある経理担当者にとって使いやすい設計です。
使いやすさ比較
※ 評価は公式サイトの機能情報・利用者レビューをもとにした編集部の評価です。
インボイス・電子帳簿保存法対応
インボイス制度と電子帳簿保存法への対応は、会計ソフト選びの必須条件です。ただし「対応している」の一言だけでは不十分で、適格請求書の発行と消費税の仕入税額控除の管理・申告は別機能で、対応に必要なプランが異なります。
| 対応項目 | freee | マネーフォワード |
|---|---|---|
| 適格請求書の発行 | ✔ 最安プランから対応 | ✔ 最安プランから対応 |
| 仕入税額控除の管理・消費税申告 | △ スタンダード以上が必要 | △ パーソナル以上が必要 |
| 電子帳簿保存法(スキャナ保存) | ✔ | ✔ |
多くの比較記事が「インボイス対応済み」とだけ書いていますが、実際に必要なのが「適格請求書を発行するだけ」なのか「受け取った請求書の消費税を集計・申告する」までなのかで、必要なプランが変わります。課税事業者として消費税申告が必要な場合は、最安プランではなく上位プランを前提に検討してください。
弥生という第三の選択肢
freee・マネーフォワードの2択で語られがちですが、法人向けには弥生会計 Next(旧:弥生会計オンライン)という選択肢もあります。税理士との連携実績が業界最多とされ、顧問税理士がいる事業者に向いています。
| プラン | 年払い | 月払い | 対象 |
|---|---|---|---|
| エントリー | 2,900円/月〜 | 3,480円/月 | 会計・請求業務を始めたい方 |
| ベーシック | 4,200円/月〜 | 5,040円/月 | 経費精算・部門管理も使いたい方 |
| ベーシックプラス | 7,000円/月〜 | 8,400円/月 | 電話サポート・仕訳相談が欲しい方 |
※ 年払い価格はキャンペーン適用時の金額を含む場合があります。無料体験は最大2ヶ月(1事業者1回・自動課金なし、決算書の作成は体験対象外)。価格確認日:2026年7月31日(弥生公式サイト・税抜)。個人事業主向けには「やよいの青色申告 オンライン」「やよいの白色申告 オンライン」が別途用意されています。
弥生会計 Nextの詳細を見る →顧問税理士がいて弥生形式でのデータ共有を求められる場合や、電話サポート・仕訳相談を重視する場合は弥生が有力です。freee・マネーフォワードは主にオンラインサポート中心のため、対面に近いサポートを求めるなら弥生を検討してください。
こんな人におすすめ
- 個人事業主・フリーランスで帳簿を始めたばかり
- 簿記の知識がなくシンプルに使いたい
- 自分で確定申告を行いたい
- まず無料トライアルで試してから決めたい
- 法人で経理担当者がいる
- 複数の銀行口座・カードを使っている
- 給与・経費・請求書も一元管理したい
- 簿記の知識があり従来型の仕訳に慣れている
調べてわかったこと
プラン体系の変化について:freee・マネーフォワードとも、以前あった恒久的な無料プランは廃止されています。さらにfreeeは法人向けプラン名を「ひとり法人」に改め、マネーフォワードと似た構成になりました。両社の差別化ポイントは料金よりも「入力方式(日常言語 vs 従来型仕訳)」に移っていると感じます。
料金差について:個人・法人ともマネーフォワードがわずかに安い傾向は変わっていませんが、差は縮小しています。価格だけで選ぶより、簿記知識の有無や必要なサポート体制で選ぶ方が失敗しにくいでしょう。
最安プランの落とし穴について:今回改めて確認したところ、両社とも最安プランは消費税申告・インボイス関連の機能を含んでいませんでした。「月980円〜」「月900円〜」という表示価格だけを見て契約すると、課税事業者になったタイミングで想定外のアップグレードが必要になる可能性があります。
プラン名の対応関係について:freeeの法人向けプランは「ひとり法人/スターター/スタンダード/アドバンス/エンタープライズ」の5段階で、価格は2,980円・5,480円・8,980円・39,780円・応相談です。MFの「スモールビジネス」(4,480円)と規模感が近いのはfreeeの「スタータープラン」(5,480円)で、「スタンダードプラン」(8,980円)はもう一段上の位置づけです。プラン名の対応関係を誤ると比較を誤解しやすいポイントなので、申込前に必ず双方の機能詳細を確認することをおすすめします。
弥生について:弥生会計 Nextは電話サポート・仕訳相談という、freee・MFにはない手厚いサポートを上位プランで提供している点が特徴的でした。税理士との連携を重視する事業者には引き続き有力な選択肢です。
よくある誤解・注意点
「freeeは税理士に対応してもらえない」という話を聞くことがありますが、freee対応の税理士は年々増えています。ただし顧問税理士がいる場合は事前に確認することをおすすめします。
マネーフォワードも個人事業主向けに「クラウド確定申告」を提供しており、確定申告にも対応しています。料金が安い点は個人事業主にも魅力ですが、確定申告ガイドの丁寧さはfreeeが優位なため、初めて確定申告をやる方にはfreeeをおすすめします。
適格請求書の発行はどちらの最安プランでも可能ですが、消費税の申告・仕入税額控除の集計までを行うには上位プランへの加入が必要です。インボイス登録をして課税事業者になった場合は、契約前にどこまでの機能が必要かを確認してください。
乗り換えるときの注意点
すでにどちらかを使っていて乗り換えを検討している場合、以下の点に注意してください。
- データの移行:過去の取引データは基本的に移行できません。新しいソフトは新年度から使い始めるのが一般的です。
- 試算表・決算書:移行前の期間の書類は旧ソフトで保管しておく必要があります。
- 税理士への確認:顧問税理士がいる場合は事前に相談してから変更しましょう。
- 繁忙期を避ける:確定申告シーズン(1〜3月)は避けて、4〜5月など閑散期に移行するのがおすすめです。
よくある質問
まとめ
freeeとマネーフォワードはどちらも完成度の高い会計ソフトです。最終的な決め手は「誰が使うか」と「事業規模」の2点ですが、消費税申告が必要になる見込みがあるなら最安プランでは足りない点も忘れずに考慮してください。個人・初心者ならfreee、法人・経理担当者ありならマネーフォワード、税理士連携を重視するなら弥生も選択肢に入れてください。
どちらもクレジットカード登録なしで無料お試しができます。迷ったら両方を実際に触ってみるのが確実です。
- 個人・法人とも今回の比較で最安
- 給与・経費・請求書を一元管理
- 1ヶ月無料トライアル・クレカ不要
- 申込先は個人・法人で分かれます