make.comとは(3分でわかる)

make.com(メイク、旧称:Integromat)は、複数のアプリ・サービスをプログラミングなしでつなぎ、定型業務を自動化できるノーコード自動化ツールです。「Googleフォームで回答があったらSlackに通知する」「新規メールが届いたらスプレッドシートに記録する」といった、人が手作業でコピー&ペーストしているような業務を、画面上でパーツをつなげるだけで自動化できます。

make.comの基本的な特徴
  • 2,000以上のアプリ・サービスと連携可能
  • ビジュアルな画面(キャンバス)でワークフローを組み立てる
  • 条件分岐・繰り返し処理など複雑なフローにも対応
  • コードを書かなくても使えるが、必要ならカスタム関数も追加できる
  • 無料プランがあり、まず試してから判断できる

make.comでは、1つの自動化ワークフローを「シナリオ」と呼びます。シナリオは「トリガー(きっかけ)」→「アクション(処理)」という流れで構成され、複数のアクションを条件分岐させながらつなげることもできます。

こんなことが自動化できる

実際の業務でよく使われる自動化の例をいくつか紹介します。

例①:問い合わせフォームの通知を自動化
Googleフォームに回答があったSlackに通知スプレッドシートに記録
例②:請求書データを会計ソフトに自動反映
Gmailで請求書PDFを受信内容を抽出会計ソフトに登録
例③:Webフォームの問い合わせをCRMに自動登録
Webフォームに問い合わせがあったCRMにリード登録担当営業に通知

このように、複数のアプリをまたぐ「転記」「通知」「集計」といった作業を自動化するのが、make.comの得意分野です。CRMとの連携についてはmake.com × Zoho CRM 自動化ガイドで、リード自動登録の具体的な手順まで解説しています。業務シーン別の事例をもっと見たい方はmake.com 自動化事例10選もあわせてご覧ください。

無料プランでできること

make.comには恒久的な無料プラン(Freeプラン)があります。期限のあるトライアルではないため、制限の範囲内であればずっと使い続けられます。

項目Freeプランの内容
月間クレジット※モジュール1回の実行につき1クレジット1,000クレジットまで
アクティブシナリオ数※作成数ではなく同時に有効化できる数2つまで
実行間隔最短15分に1回
連携アプリ数✔ 有料プランと同じ2,000以上が利用可能
ビジュアルワークフロービルダー✔ 利用可能

🗓 情報確認日:2026年8月14日(make.com公式料金ページ・複数の第三者解説記事で確認)。仕様は変更される場合があるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。

💡 「1クレジット」の考え方

クレジットは基本的に「モジュール(処理の1つ1つ)が1回実行されるごとに1クレジット消費」という考え方です。例えば「メール受信→スプレッドシート記録→Slack通知」という3モジュールのシナリオを1日10回実行すると、月間で約900クレジット消費します。シンプルな自動化であれば無料プランの範囲内で十分に運用できます。

💡 最初に当たる壁は「クレジット」より「シナリオ数」

上の計算のとおり、月1,000クレジットは1日数回程度の自動化なら足ります。それより先に当たりやすいのが同時に有効化できるシナリオが2つまでという制限です。

シナリオを作ること自体に制限はないため、3つ目以降は「作っておいて無効化」しておき、必要な時期だけ入れ替える運用になります。この切り替えが手間に感じ始めたら、有料プランを検討するタイミングです。

⚠️ AI連携モジュールは有料プラン限定になる場合がある

ChatGPT・Claude・Geminiなど外部AIサービスとの専用連携モジュールは、無料プランでは使えない場合があります。ただしHTTPモジュール経由でAPIを直接呼び出す形であれば、無料プランでもAI活用の代替手段として使えるケースがあります。

料金プラン(Free〜Enterpriseの5段階)

make.comの有料プランは、Core・Pro・Teams・Enterpriseの4段階です(Freeと合わせて全5段階)。

プラン月額(年払い時の目安)クレジット主な特徴
Free$01,000/月アクティブシナリオ2つ・実行間隔15分
Core$9〜10,000/月〜シナリオ無制限・実行間隔1分
Pro$16〜10,000/月〜優先実行・カスタム変数・ログ全文検索
Teams$29〜10,000/月〜チーム権限管理・シナリオテンプレート共有
Enterprise要問い合わせカスタムSSO・監査ログ・24時間サポート等

🗓 価格確認日:2026年8月14日(make.com公式料金ページで確認・年払い時の月額換算・米ドル表示)。第三者解説記事間でも数ドル程度の差異があったため、正確な金額・日本円での実際の請求額は契約前に必ず公式サイトでご確認ください。月払いの場合は年払いより2〜3割程度高くなります。

プラン選びの目安
  • まず試したい・シンプルな自動化のみ → Free
  • 個人・小規模で本格運用したい → Core
  • 実行の優先度やログ確認を重視したい → Pro
  • 複数人でシナリオを共同編集・管理したい → Teams
  • セキュリティ・ガバナンス要件がある大企業 → Enterprise

無料から有料に切り替える判断基準

プランの一覧を見ても「自分はいつ有料にすべきか」は判断しにくいものです。実際のところ、判断基準は次の3つに絞られます。

Core以上を検討すべきタイミング
  • 常時動かしたいシナリオが3つ以上になった:無料は同時2つまで。最も多い理由がこれです
  • 15分の実行間隔では遅い:問い合わせ対応など、即時性が求められる業務を自動化したい場合
  • 月1,000クレジットを使い切るようになった:モジュール数の多いシナリオや、実行頻度の高い自動化を回している場合

逆に言えば、この3つに当てはまらないうちは無料プランのままで問題ありません。まず無料の範囲で2つ動かしてみて、足りなくなってから判断するのが失敗しにくい進め方です。

🟣 make.com

3つの基準どれにも当てはまらなければ、まずは無料のままで十分です。クレカ不要・同時2シナリオ・月1,000クレジットの範囲で試してみてください。

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💡 「オペレーション」が「クレジット」に呼び方が変わった

2025年8月、make.comは課金単位の呼び方を「オペレーション」から「クレジット」に変更しました。基本的な計算方法(1モジュールの実行=1クレジット)は変わっていませんが、AI関連モジュールはトークン使用量に応じて消費クレジットが変動する場合があります。古い記事で「オペレーション」という表記を見かけても、現在の「クレジット」とほぼ同じ意味だと考えて大丈夫です。

Zapierとの違い

自動化ツールとしてよく比較されるのがZapierです。どちらもノーコードで自動化できる点は同じですが、得意分野が異なります。

比較項目make.comZapier
連携アプリ数2,000以上✔ 8,000〜9,000以上でより多い
ワークフローの組み方✔ ビジュアルキャンバス・分岐が得意直線的なフロー(Zap)が基本
複雑な条件分岐✔ 得意△ シンプルな連携向き
コストパフォーマンス✔ 同等の処理量ならmakeが割安な傾向タスク単価が高め
操作の手軽さ✔ シンプルな連携なら最速
💡 選び方の目安

単純な「アプリAで起きたことをアプリBに転記・通知する」だけならZapierが手早く設定できます。一方、条件分岐が多い・複数ステップにまたがる複雑な業務フローを組みたい場合や、実行あたりのコストを抑えたい場合はmake.comが向いています。まずは無料プランがあるmake.comから試してみて、物足りなければZapierも検討する、という順番でも失敗しにくいです。

どんな人・会社に向いているか

make.comが向いている人・会社
  • 複数のアプリをまたぐ定型業務が多く、手作業の転記・通知に時間を取られている
  • 条件分岐が多い、少し複雑な自動化フローを組みたい
  • コストを抑えながら本格的な自動化を試したい中小企業・個人事業主
  • プログラミング知識はないが、業務改善に取り組みたい

始め方の流れ

make.comを始めるまでの3ステップ
  • ①アカウント登録:公式サイトからメールアドレスで無料登録(クレジットカード不要)
  • ②シナリオを作成:「新規シナリオ」からトリガーとなるアプリを選び、後続のアクションを追加していく
  • ③テスト実行→本番稼働:正しく動くかテスト実行で確認してから、シナリオをONにして自動化を開始

登録から最初のシナリオ作成までを画面つきで追いたい方はmake.com 初心者ガイド(登録〜最初のシナリオ作成まで)から、基本操作をひととおり押さえたい方はmake.com 使い方完全ガイドからご覧ください。特定サービスとの連携手順は、Zoho CRM連携(専用モジュールがあり設定が容易)、Slack連携(Webhookベースの即時トリガーに対応)、freee経費精算連携(HTTPモジュール+OAuthの手動設定が必要な上級者向け)で解説しています。

よくある質問

Qmake.comとは何ですか?
make.com(旧Integromat)は、複数のアプリ・サービスをプログラミングなしでつなぎ、定型業務を自動化できるノーコード自動化ツールです。2,000以上のアプリと連携でき、ビジュアルな画面でワークフロー(シナリオ)を組み立てられます。
Qmake.comは無料で使えますか?
はい、無料プランがあります。月1,000クレジット・アクティブシナリオ2つまでという制限付きですが、フォーム回答をSlackに通知するといったシンプルな自動化であれば無料の範囲で運用できます。
Q無料プランのままずっと使い続けられますか?
期限のある無料トライアルではなく恒久的な無料プランのため、制限の範囲内であればずっと使い続けられます。有料プランが必要になる典型的なタイミングは、常時稼働させたいシナリオが3つ以上になったときです。無料プランで同時に有効化できるのは2つまでのためです。
Qmake.comとZapierはどちらがおすすめですか?
連携できるアプリ数はZapierの方が多く、シンプルな1対1連携ならZapierが手軽です。一方、条件分岐が多い複雑なフローを組みたい場合や、同じ処理量あたりのコストを抑えたい場合はmake.comが向いています。
Qmake.comのオペレーションとクレジットは何が違いますか?
呼び方が変わっただけで、実質的には同じ課金単位です。2025年8月に「オペレーション」から「クレジット」という呼称に変更されました。基本的には1モジュールの実行が1クレジットという計算方法は変わっていません。
Qプログラミング知識がなくても使えますか?
はい、基本的な自動化であればプログラミング知識は不要です。ただし複雑な条件分岐やAPI連携を組みたい場合、ある程度の学習コストはかかります。

まとめ

make.comは、複数のアプリをまたぐ定型業務をノーコードで自動化できるツールです。無料プランでも簡単な自動化なら十分運用でき、条件分岐の多い複雑なフローを組みたい場合や、コストを抑えて本格的に使いたい場合に特に向いています。

まずは無料プランで、日々の「面倒な転記・通知作業」を1つ自動化してみることから始めてみてください。同時に動かせるのは2つまでなので、最も時間を取られている作業から順に着手するのが効率的です。3つ目が必要になったときが、有料プランを検討するタイミングになります。

選び方のまとめ
まず無料で試したいFreeプラン(月1,000クレジット・シナリオ2つ)
3つ以上を常時動かしたいCore以上($9〜・シナリオ無制限・実行間隔1分)
複雑な条件分岐を組みたいmake.comが得意(Zapierより向いている)
とにかく手早く1対1連携したいZapierも選択肢に入れる
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  • 恒久無料プランあり(クレジットカード不要)
  • 無料は同時2シナリオ・月1,000クレジットまで
  • 3つ以上を常時動かすならCore($9〜)
  • 連携できる2,000以上のアプリは無料でも同じ
月額 $0〜(Freeプラン)/ Core $9〜
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