make.comとは?(要約)
make.com(旧Integromat)は、異なるサービスをつないで繰り返しの作業を自動化できるノーコードツールです。「GmailにメールがきたらSlackに通知する」といった処理を、プログラミングなしに設定できます。2026年時点で2,000以上のサービスに対応しています。
料金プラン(無料〜Enterpriseの5段階)・Zapierとの違い・向いている使い方についてはmake.comとは?できること・料金・Zapierとの違いで詳しく解説しています。この記事ではここから先、実際の登録・操作手順に絞って解説します。
アカウント登録
make.com にアクセスして「Get started free」をクリックします。メールアドレスまたはGoogleアカウントで登録できます。クレジットカード登録は不要です。
Password: ●●●●●●●●●●
[ Sign up free ] ボタンをクリック
右上のアカウントアイコン →「Profile」→ Language:Japanese / Timezone:Asia/Tokyo に設定して保存します。
基本概念を理解する
- シナリオ(Scenario):自動化の設定全体のこと。「このとき→これをする」という処理の流れ1つ分
- モジュール(Module):各サービスとの接続部品。「Gmailからメールを受け取る」「Slackにメッセージを送る」などが各1モジュール
- トリガー(Trigger):シナリオを起動するきっかけ。「フォームが送信されたとき」「毎朝9時」など
「マッピング」は前のモジュールで取得したデータを次のモジュールに渡す操作です。「フォームの回答者名をSlack通知メッセージに埋め込む」という操作がマッピングです。ここが最初に少し慣れが必要な場所なので、次のSTEPで具体的な画面つきで説明します。
最初のシナリオを作る
「Googleフォームに回答が届いたらSlackに通知する」最もシンプルなシナリオを作ります。設定時間の目安は30分です。ここから先は、実際の画面の入力内容も含めて具体的に解説します。
左メニュー「Scenarios」→「Create a new scenario」→ 画面中央の「+」をクリックします。
「+」→ 検索欄に「Google Sheets」と入力 →「Watch Rows」を選択 → Googleアカウントを認証 → 対象のスプレッドシートとシートを選択します。
Spreadsheet: フォームの回答
Sheet: フォームの回答 1
Table contains headers: ON
Limit: 1
トリガーモジュールの右側「+」→「Slack」を検索 →「Create a Message」を選択 → Slackと接続 → 通知先チャンネルを選択 → メッセージ内容を設定します。
Text: 新しい問い合わせが届きました!
お名前:{{回答者名}}
内容:{{お問い合わせ内容}}
画面下部「Run once」をクリックして1回だけテスト実行します。意図通りに動いていれば左上のトグルをONにして有効化します。
シナリオが動いているか確認する
「有効化はしたけど本当に動いているのか不安」という状態になりやすいので、確認方法を紹介します。
シナリオ編集画面の上部にある「History」タブを開くと、過去の実行履歴が一覧表示されます。緑のチェックマークは成功、赤い!マークは失敗を示します。
実際にGoogleフォームに1件テスト回答してみて、設定したSlackチャンネルに通知が届くかを目で確認するのが最も確実です。History画面と合わせて、この「実際に動かして見る」確認も習慣にしてください。
実際に使ってみた感想
アカウント登録からシナリオ「Googleフォーム→Slack通知」の完成まで、迷いながらでも約35分で完成しました。モジュールをドラッグでつなぐビジュアルは直感的で、フローチャートを作る感覚に近いです。
一番時間がかかったのは「マッピング」の操作でした。メッセージ入力欄をクリックすると前のモジュールのデータが表示される仕組みが最初わかりにくく、何度か試行錯誤が必要でした。慣れると1〜2分で設定できるようになります。
Zapierと比べると最初のシナリオ完成までの時間は少し長いですが、視覚的にデータの流れが見えるので、複数のモジュールをつなぐときは逆にわかりやすいと感じました。
よくあるつまずきポイント5選
前のモジュールの設定が完了していないと次のモジュールでデータ一覧が表示されません。「Run once」でテスト実行を先に行うと、前のモジュールが実際のデータを取得するため次のモジュールでデータが選択できるようになります。
「Run once」でのテストを省略して有効化すると、過去のデータを一括処理したりメールが大量送信されるケースがあります。必ず「Run once」で1件のみ確認してから有効化してください。
実行間隔:無料プランのトリガーは最短15分ごとです。リアルタイムに近い通知が必要な場合は有料プランへの移行を検討してください。
同時稼働数:同時に有効化できるシナリオは2つまでです。3つ目のトグルをONにできない場合はこの上限に達しています。作成数に制限はないので、使っていないシナリオを無効化して枠を空ければ切り替えて使えます(プラン詳細はmake.comとは?の記事を参照)。
「Connection error」と表示される場合、多くはGoogleアカウント側の権限承認が途中で止まっていることが原因です。モジュール設定画面の「Add」→ 接続名の右の鉛筆アイコンから再接続し、表示される権限確認画面で「許可」まで進んでください。
トグルがONになっていても、トリガーの実行間隔(無料プランは15分ごと)が来ていないだけの場合があります。すぐに確認したい場合は、シナリオ編集画面から手動で「Run once」をクリックすれば即座に1回実行されます。
操作に慣れるためのミニ演習
最初のシナリオが完成したら、以下の3つを自分で試してみてください。「見て理解する」より「手を動かして覚える」方が定着します。
1つのトリガーから複数のアクションに分岐させる操作ができるようになれば、基本操作は一通り習得できています。次は業務に直結する自動化事例に挑戦してみましょう。
なお演習1〜3はすべて同じシナリオの中で完結するので、無料プランのアクティブシナリオ枠(2つ)はまだ1つしか使っていません。2つ目の自動化に取り組む余裕があります。
次のステップ:活用例10選
最初のシナリオが完成したら、次は自社の業務に合わせた自動化を試してみてください。以下はmake.com 自動化事例10選で詳しく解説している10のシナリオです。
| 自動化の内容 | トリガー | アクション |
|---|---|---|
| 問い合わせ通知+記録 | Googleフォーム送信 | Slack通知+スプレッドシート記録 |
| 会議のリマインド | 予定の30分前 | Slack個人DMに通知 |
| 新規顧客をCRMに追加 | 申込フォーム送信 | Zoho CRMに登録+Slack通知 |
| 請求書の自動登録 | Gmailで請求書PDF受信 | 会計ソフトに経費登録 |
| 注文情報の集約 | ECサイトの新規注文 | 出荷管理シートに追記 |
| 週次の売上レポート | 毎週月曜9時 | 集計してSlackに投稿 |
| 在庫アラート | 在庫数が閾値以下 | Slack通知+発注リストに追加 |
| 問い合わせのAI要約 | フォーム送信 | ChatGPTで要約してSlack通知 |
| SNS投稿の自動生成 | ブログ記事の公開 | AIが告知文を生成して投稿 |
| 担当者の自動振り分け | フォーム送信 | 条件分岐して個別通知 |
それぞれの難易度・設定時間の目安は上記の事例記事で確認できます。特定のサービスとの連携手順を知りたい場合は、Zoho CRM連携ガイド(専用モジュールがあり設定が容易)やSlack連携ガイド(Webhookベースの即時トリガーに対応)から試すのがおすすめです。より実践的な使い方はmake.com 使い方完全ガイド(中級〜実践向け)もあわせてご覧ください。
よくある質問
まとめ
make.comは最初のシナリオを作るまでに少し慣れが必要ですが、一度コツをつかむと業務効率化の選択肢が大幅に広がります。まず今日、シナリオ「Googleフォーム→Slack通知」を設定し、ミニ演習で複数アクションへの分岐まで試してみてください。
- 期限なしの無料プラン(クレジットカード登録不要)
- 月1,000クレジット・同時稼働は2シナリオまで
- 3つ以上を常時動かしたくなったらCore($9〜)
- 連携できる2,000以上のサービスは無料でも同じ